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医療費補償(Medical Expense Coverage)

医療費補償とは:
医療費補償(治療・救援費用補償)は、海外旅行中の病気やケガにより医師の治療を受けた際にかかる費用をカバーする、海外旅行保険の中で最も重要な補償項目です。

補償される費用の範囲

単に「診察代」や「薬代」だけでなく、以下のような幅広い費用が対象となります。

  • 病院での診察費、処置費、手術費、入院費
  • 処方薬代
  • 病院までの交通費(救急車代含む)
  • 通訳の手配費用
  • 入院が必要になった場合の身の回り品購入費(国際電話代など)
  • 日本からの家族の救援費用(交通費・宿泊費)
  • 医療搬送費用(チャーター機や医師・看護師の添乗費用)

なぜ高額が必要なのか

日本では健康保険制度により3割負担で済みますが、海外では全額自己負担となる上、自由診療が基本のため医療費が青天井になりがちです。アメリカ(ニューヨーク、ハワイなど)では、初診料だけで数万円、盲腸の手術で200〜300万円は当たり前です。ヨーロッパでも、公立病院は安価ですが待ち時間が長く、旅行者は高額な私立病院を利用せざるを得ないケースが大半です。

キャッシュレス診療との連携

高額な医療費を現地で現金支払いするのは困難です。そのため、多くの保険会社は「キャッシュレス診療(メディカル・ダイレクト)」サービスを提供しています。これは、保険会社が提携する病院であれば、保険会社が直接病院に支払いを行うため、患者は窓口での支払いが不要になるサービスです。これを利用するためには、受診前に保険会社のサポートデスクへの連絡が必要です。

AIによる適正化

世界中の医療機関の治療費データをAIが解析し、「その地域の医療水準として適正な価格か」を判定するシステムが導入されています。これにより、過剰請求を行う悪質な医療機関を排除し、保険料の上昇を抑える努力がなされています。また、GPS情報と連動し、現在地から最も近く、かつ日本語対応可能なキャッシュレス提携病院をアプリで即座に案内する機能も普及しています。